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AAWAA 『丹』

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AAWAA
『丹』

発行:赤々舎

Size:H210mm x W158mm
Page:72 pages

Published in September 2025
ISBN:978-4-86541-208-6

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自然と人はどのように関わり、何を「美」として受け継いできたのだろうか。
そして、私たちは日々の暮らしのなかで、その営みとどのようにつながりうるのだろうか。

美術、建築、工芸、服飾といった複数の領域をゆるやかに横断しながら、無名性の高い表現を続けてきたAAWAAは、作家名の呼び方さえも鑑賞者に委ねてきた。その姿勢は、歴史のなかで名を残さずとも確かに存在した無数の創造行為や、名もなき人々が紡いできた「美」や「心」に想像を向けることと深く通じている。

作家自身が生活と創造の拠点として選んだ京都・南丹市美山。そこで培われてきた時間や経験は、2023年、「丹(に)」と題された作品へと結実し、丹後古代の里資料館において、弥生時代後期の遺物と呼応する空間インスタレーションとして発表された。
展示の契機となったのは、同資料館で出会った墳墓から出土した「丹」の土である。赤く染まるその土は、かつて海を越えて人と人を結び、儀礼や生活のなかで重要な意味を担ってきた素材だった。
この出会いを起点に、「丹」は、海と時代を越えて連なってきた創造の歴史をたどるプロジェクトへと展開していく。

かつて異郷の地にたどり着いた人々が見出した「美」とは何だったのか。
そして、現代を生きる私たちが、海の向こうにある未知の世界に見出そうとする「美」は、それとどこかで響きあっているのだろうか。

本書『丹(に)』は、そうした問いを静かに抱えながら、遥かな時間から受け継がれてきた自然と人との営み、そして日々の暮らしのなかにある小さな創造の連なりを想起させる一冊である。

生きる土地の傍らにある素材を用い、暮らしの空間を手探りでつくっていくこと。
絵を描くように、器を形づくるように、木を組み、紙を貼り、壁を塗ること。
それらのひとつひとつは、AAWAAが日々の生活のなかで実践してきた行為であり、同時に、美術家として目指す「美しい術」と「思考」が交差する地点でもある。

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AAWAA

日本生まれ。現在、京都北部の里山にある草葺家屋の古民家を拠点に活動。COSMIC WONDER主宰。立体、絵画、写真などのメディウムを介し、自身の経験した事象を主体に精神的な空間を構成している。主な個展として、「溌墨智異竜宮山水図」Taka Ishii Gallery (2018年)、「ECHOES」Taka Ishii Gallery (2011年)、「UNIVERSAL LOVE」Taka Ishii Gallery (2009年)。主なグループ展として、「あしたの畑 2024」京丹後・SEI TAIZA / TAIZA レジデンス(2024年)、「ECHO あしたの畑―丹後・城崎」京丹後市立丹後古代の里資料館(2023年)、写真とファッション 90年代以降の関係性を探る」東京都写真美術館(2020年)、ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR―世界はどこまで知ることができるか?」横浜美術館(2011年)、「MOTコレクション Plastic Memories―今を照らす方法」東京都現代美術館(2010年)など。

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