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曹良賓 『Becoming Taiwanese』

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曹良賓 / Liang-Pin Tsao
『Becoming・Taiwanese』

Book Design:Sheri Lai

発行:赤々舎

Size:H257mm x W173mm
Page:168 pages

Published in October 2025
ISBN:978-4-86541-214-7

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本書 は、 <想像之所〉と〈如儀> という二つのシリーズ作品に、 日本統治時代および国民党政権時代のポストカード、 常民写真、 文書資料などを再構成により組み合わせ、歴史を問い直す試みである。
2015年に開始された 〈想像之所〉は、かつて日本の神社であった場所を含む台湾各地の忠烈祠を撮影したシリーズである。 殉国者を祀る聖域において、 亡者と生者、 神聖と世俗、 専制と民主の体制が同時に存在する、 その緊張関係に目を向けた。

2020年から展開されている〈如儀〉は、忠烈祠に向かって最敬礼を行う所作を儀式的行為として記録し、個人的な経験との対話を試みる作品である。 身をかがめて頭部が見えなくなる姿勢を通じて、 植民地支配の影響を受けた建築が内包する権力的空間を見直すと同時に、無自覚に身についた習慣と生政治的支配(フーコー以降の思想に由来する概念、権力が日常の所作や身体の振る舞いとして作用するあり方)との微かな関係性を問いかけている。

10年前、 曹良賓は米国留学中に撮影した作品を 『中途』 として出版した。 異国で暮らす台湾人として、行き場のない漂泊感や、進むべき道を見失い、どこにも居場所を見出せない無国籍者のような心境を映し出そうと試みた。 帰国後、台湾各地の忠烈祠を記録するようになり、あたかも遺影を撮るかのように、厳粛にシャッターを切った。やがて自ら被写体となり、儀式のように最敬礼を行うことで忠烈祠に別れを告げた。

学者の黄涵槍は以下のように述べている。
「アーカイブは記憶の技術として、主体の存在および歴史的真実に不可欠であると同時に、 言説、学問、 体制と権力がせめぎ合う場でもある。 個人の記憶は集団の記憶と縫合されながらも、両者の間に矛盾や衝突が生じる」

本作において、台湾の植民地としての歴史を振り返ることは、単に過去を記憶するためではでなく、既存の歴史認識から解放される契機を得るためである。 歴史・権力・身体空間のせめぎ合う場所から問い直す『Becoming Taiwanese』が、 民主、自由、独立を追い求める人々の物語に耳を傾け、 新たな思考と対話を開く一助となることを願っています。

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曹良賓

新竹出身の台湾人。台北を拠点に生活・活動する。芸術制作、組織運営、公共サービスに従事。2016年にLightbox攝影圖書室(ライトボックス写真図書室)を設立し、台湾写真の保存・研究・普及に尽力。2025年には第1回TIPF台湾国際写真祭を開催し、芸術の民主化を推進した。これまでに写真集『中途』(2015年、自主出版)および『Becoming・Taiwanese』(2025年、日本・赤々舎)を刊行している。

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